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小学校でのプログラミング教育必修化とアクティブラーニング

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文部科学省は19日、小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表した。

 

2020年度からの新学習指導要領に教える内容を盛り込む方向で議論する。

 

技術の進化が飛躍的に進む中、コンピューターを制御する能力の育成が重要と判断した。

 

http://www.asahi.com/articles/ASJ4M5D4GJ4MUTIL044.htmlより引用

 

ここで、ポイントは、なぜ、プログラミング教育を必須化するのかだ。

 

プログラミング教育の海外の動向とアクティブラーニングについて、考えた後、プログラミング教育の私見を述べたい。

 

1.海外の動向

日本:中学校の「技術・家庭」でプログラミングを必須科目。
イスラエル、上海:高校の必須科目にプログラミング
香港:中学校の必須科目にプログラミング
米国:計算機科学を小中学校で教える法案が成立
フィンランド:2016年から小学校の必須科目に
ロシア:小学校から必須化。
英国:小学校から必須化。

週刊ダイヤモンドを参考・引用。

 

世界的に、まず、プログラミングが必須になってきている。

日本には残念ながら、資源がありません。こう比較していくと、プログラミング教育は必要だといえる。

 

2.アクティブラーニング

アクティブラーニングとは何か。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。

 

学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、
教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

 

発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク
等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』

 

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/10/04/1325048_3.pdfより引用。

 

2020年以降の大きな目玉にもなっている。

 

「学習指導要領」約10年ぶりに全面改訂へ

この記事を引用すると、

 

文部科学省は、今年度中に小中高校の学校教育の基準となる「学習指導要領」を約10年ぶりに全面改訂する方針。

 

改訂された内容での授業は、2020年度から順次導入される予定。

 

 今回の改訂では、これまでの知識偏重型から脱却し、思考力や表現力を主体的に育むアクティブラーニングを重視する方針で、ポイントは「英語教育の強化」と「地理歴史、公民に新必修科目」だ。

 

アクティブラーニングを重視していることがわかる。アクティブラーニングを重視することは間違っていないと感じている。

 

起業をしてから特に感じるのは、知らないよりかは知っているほうがいい。

 

ただ、理論を積み重ねるより、まず行動をしてみて、それが良いのか、悪いのか判断していくほうがはるかに大切であると身を持って感じている。

 

MBA取得者や中小企業診断士が経営したからといって、うまくいくとは限らない。


3.プログラミング教育の私見

私は、高校の情報の教員免許を持っている。

 

昔は先生になりたかったのですが、結局その免許は使わず、エンジニアとして、働き、起業した経緯がある。

 

私自身、プログラミングを教えることはとても大切だと感じている。

 

特に私がいいと思っているのは、

 

1.プログラミングを書く
2.セミコロンが抜けていたり、変数がうまく使えなかったりなどで、エラーが起きる
3.修正する

 

というプロセスである。

 

間違いながら、進むプロセスは、他の教科では、なかなか体験できないことだと思っている。

 

ペーパーテストでは測れない何かが必要だと感じている。


しかしまだ、自分の中でまだ答えはないのだけれども。

 

また、人からうまく盗むことも大切だと思っている。

 

良い物をどんどん取り込んでいき、良い物を作っていく。

 

社会に出て大切だと感じている。

 

アクティブラーニングの定義に戻る。

『教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。』

 

これにあてはめると

 

・自分で作りたいものを妄想する
・プログラミングを書く
・発表する

 

企業でも、必要なスキルが身につく気がしている。


エンジニアをしている以上、発表したり、自分の作っているものを伝える必要がある。

 

また、プログラミングを学ぶと、子どもでも対等に大人と戦える可能性があるからである。


才能があれば、子どもでも、大人を凌駕するようなアプリケーションを作ることもできる。

 

ただ、疑問に思うのは、プログラミングは情報教育の一部でしかないということである。

 

情報教育の目標は


1)情報活用の実践力
 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力


2)情報の科学的な理解
 情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と、情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解


3)情報社会に参画する態度
 社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/056/gijigaiyou/attach/1259396.htmより引用

 

付け加えると
・キーボードで文字を打つ
・情報発信には気をつける
・情報収集をする
・人前で発表する

 

これらも情報教育に入る。

 

そして、プログラミングを学ぶことも大切だけれども、これらも同様に大切である。

 

まとめると

 

技術の進化が飛躍的に進む中、コンピューターを制御する能力の育成が重要と判断した。

 

では、ちょっと、安直な気がしていて、プログラミング教育を何のためにするのか、もう少し掘り下げて議論をしたほういいと感じている。

 

皆さんはプログラミング教育をどう感じていますか?