楽天をやめて、ちょうど3年。どんな心境でやめて、起業、今どう考えているか
過去の記事がでてきたので、書いておきます。
終わりに、振り返りを書いています。
下記は3年前の記事です。
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昨日をもって、楽天株式会社を退職いたしましたので、報告させていただきます。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
以下、駄文になりますが。。。
昨日は最後に会社に顔をだしました。
少しぐらい、感傷的になると思いきや。もう自分の中では吹っ切れてました。
上長に会社を辞めさせてくださいと言ったのが、3月。伝えるときは全身震えていました。その前後は緊張と不安で寝れなかったです。
しかし、もう、3ヶ月もたち、今は次のステップに向けて、やるべきことをやっていくだけです。
今後ですが、6月の下旬から7月の頭には会社ができている予定です。
会社設立に向けて、会社のロゴを依頼したり、税理士さんに相談したりなど、着々と進んでいます。
なんとなく起業家に憧れたのが、大学1年生のとき。
そこから考えると、10年近く、準備していたことになります。
振り返ってみると、自分のいた環境はとても良い環境でした。
楽天はまだまだ成長していく会社です。
仲間たちも皆、優秀です。
尊敬できる先輩がたくさんいました。
同期も困ったとき、助けてくれます。
後輩も優秀です。
自分が失敗しても、フォローしてくれます。
サービスは多くの人に使ってもらえます。2chにも書き込まれますw
給料も社会全体でみれば悪くありません。
会社の知名度も抜群です。
仕事のやりがいもあります。
辛いときも当然、ありましたけどね。
どう考えても、やめないほうが得です。
多くの人が自分自身と同じ境遇であれば、やめないでしょう。
でも、やめることにしました。
仕事をしているときに、下記を自分に問いかけていました。
なぜ、今の仕事を選んだのだろう。
自分は何を望んでいるのだろう。
どうすれば、自分自身をより生かせるのだろう。
どの分野で勝負すれば、勝てるのだろうか。
どうすれば、みんなに喜んでもらえるのだろうか。
自分自身を知ることは簡単ではありません。
有名な心理学者アブラハム・マズローでさえ
『自分が何を欲しているかをしるのは簡単ではない。なかなか至ることのできない、困難な心理的境地である』と言ってます。
だからこそ、何百回、何千回と自分自身に上記の質問を浴びせました。
そして、出た答えが起業(スタートアップ)することでした。
それは非常に不安なことでした。
有名大学、有名な企業とある意味、レールの上(幻想かもしれないけれども)を歩いてきたわけです。
そこをあえて、途中で降りてしまいます。
お金で困るかもしれない。馬鹿にもされることもあるでしょう。
相手にさえしてもらえないときもあるでしょう。
それでも、今は失うものがないので、挑戦することにしました。
期限を決めていて、30歳になるまでは、がむしゃらに、起業家という職業ととことん、向き合いたいと思います。
失敗しても、また会社員やるなり、教職免許を生かして、学校の先生になってもいいかなと思っています。
楽天はブラックという人もいると思いますが、自分自身にとっては、本当に成長できる素晴らしい環境でした。ありがとうございました。
-ここまで-
気づいたら、3年。
とりあえず、今も生きています。
なんだかんだで、楽天の時に学んだ知識が活きています。
振り返ってみると、最初の1年、2年、本当に稼げなくて、必死でした。
というよりも、何をしたらいいのかすら、わからず、目の前の時間が過ぎていくだけ。
自分のサービスや売りたいものがまずない、何をしたいのかすらわからない状況でした。貯金残高とかみると、どんどん減っていくので、ただ焦ってました。
次の仕事(お金)はいつ入ってくるかわからない。ただ生きていくには、家賃や光熱費など、どんどん出ていくお金がある。
起業しないと、なかなかわからない感覚だと思います。
だいたい、世の中では、成功している人しかでてこないですが、このような感じに陥っている人がほとんどだと思います。
そんな時に、やめるのか、存続させるのか。常に、選択を迫られます。
生きてるだけで必死でしたが、ご飯を食べるぐらいは稼ぎもでて、結婚もできました。
どういう失敗をしたか、どうやって、生きていくぐらいには稼げるようになったかなど、共有できればと思っています。
起業して学んだことの一つは、自由って何だろうかと。
起業して、自由になったと思ったら大間違い。
自由は束縛されないから孤独。
お昼に起きても起こられない。
仕事をしなくても起こられない。
でも、仕事をしないと生きていけない。
また、クライアントなど、いろいろと交渉しないといけないし、経理なども、税理士は頼んでいますが、入力などは自分でしないといけないですし、
見積書なども自分で作らないといけません。
前職はエンジニアだったので、プログラミングを書いたり、後輩の面倒をみたり。
大まかな設計などは、エンジニアリーダーの人がやってくれたり。
ただ、独立してからは、営業、マーケティング、企画書作成、コンサルティング、見積、要件定義、設計、開発、テスト、リリース、納品、など全部やっていました。
得意分野も不得意分野も。不得意分野は人にお願いすればいいと言いますが、コストがかかります。だから、結構慎重になります。今後はもう少し手を離していきたいと思いますが。
また、ある問題が起きた時、私だったら、3時間解決にかかる問題が、他の人だったら10分だったりします。エンジニアの世界だとよくあることだと思います。その逆も然り。
なんだかんだで、一人で仕事をするのではなく、チームで仕事をするって、素晴らしいことなのだなと感じています。
自由は不自由なのかもしれません。
昔は何も意識していませんでしたが、経理や領収書の整理などをやっていると、違う部署の人がやってくれていたのだなーと、なぜ、昔は何も思わなかったのだろうかと。
こうやって、振り返ると、成長しているような、していないような。
単純に技術だけを追い求めているのであれば、正直成長した自信があまりありません。
ソースコードをたくさん書いている時期もあれば、全く書かないで、半年の時間がたったというケースもありますし。
生きる技術は身につけられたと思いますし、就職したとしても、前以上に力を発揮できるのではないかと思っています。
この1年間が、多いな勝負だと思って、頑張っていきたいと思います。
少し具体的に書くと、教育とITを組み合わせた部分。
幼児教育や初等教育にプログラミングを導入する会社は増えてきましたが、私は非エンジニア向け(経営者や役員など)にプログラミングなどの情報教育を伝えていきたいと思っています。
ただプログラミングを教えるのではなく、プログラミングの考え方などを学んだ結果、事業の効率化を考えるきっかけを与えたり、未来の事業プランの一つの材料になったり。
そんなコンテンツを現在作成し、4年目はそれで、勝負していきたいと思っています。
何だかんだで、ホームページや教育系システム開発(Moodle案件など)やWebを使ってた情報発信などのお手伝いも並行してやっていきたいとは思います。
ピンときた方はぜひ、お声がけ下さい。よろしくお願いします。